痴の巨人、浅田を読む~蒼穹の昴~
1.経緯
財界人がおすすめしていたため、投資会社に入社した年に拝読。
2 内容
2人の男が火の玉となって国を動かそうとする話。
3
1
「陰陽掌を反して乾坤を定む、か。…」p67
「龍頭は老成に属す」 p122
「ああ、俺は昔からこうなんだ。初めはどうもその気にならんのだが、だんだん力が湧いている。つまり、君らは馬で、俺は騾馬みたいなものさ」 p158
「・・・科挙第一等の状元たる者、すべからく不動の星でなければなりませぬ。そう、あまたの星々を統べる、すばらしき、昴でなければ」 p184
「・・・西洋の画法はひとえに事物を描写するのみならず、芸術家の心に映りたる印象を、映りたる様に絵筆に託すのである・・・」 p273
2
「いいかチビ!できねえなんてことは、俺の前で二度と口にするな」 p65
「・・・それでもわしは信じたいのじゃよ。この世の中には本当に、日月星辰を動かすことのできる人間のいることを。自らの運命を自らの手で拓き、あらゆる艱難に打ち克ち、風雪によく耐え、天意なくして幸福を掴み取る者のいることをな」 p163
3
「・・・人殺しなんて・・・、あいつには似合わねぇよ」 p131
「完全を百とする。百に一つ届かぬは九十九だ。・・・永遠を意味する。」 p225
4
「・・・国は必ず自ら伐りて、然る後に人これを伐る」 p77
2つの国家命令は当然矛盾する。 p140